株式会社Spider Labsは、デジタル広告を出稿する際に発生するアドフラウド(広告不正)を検知しブロックするサイバーセキュリティ―ツール「Spider AF」を開発・提供している。

今回はX-HUB OUTBOUND PROGRAM 2020年度「北米東海岸コース」と2023年度「ニューヨークコース」の採択企業である同社CEOの大月聡子氏とCFOの砂田悠氏に、どのように海外展開を進めているのか、苦労したことは何か、また同プログラムが役に立ったことは何かについて話を伺った。


それではまず海外展開を目指す目的と現在の進捗状況について教えてください。
もともと長期的な円安の見通しを背景に、外貨を稼ぐことができる会社をつくりたいという思いがありました。現在はポルトガルのリスボンと米国のニューヨークに拠点を持っています。当初はマーケットである米国や英国と物理的に近い研究開発拠点や外貨の保管先として現地拠点を設立しましたが、現在は現地顧客の開拓や人材獲得戦略なども展開中です。


これまで海外展開を進めてきた中で一番苦労した点は何でしょうか?
現地とのやり取りを通じて感じたのはやはり言語の壁がある点です。また、進捗がなかなか感じられないところは苦しいです。日本国内での事業が順調に進捗している分、それと比べると海外では知名度や顧客といった点でゼロからスタートしているため、どうしても実績が積み上がるスピードが遅いと感じてしまいますが、楽しみながら挑戦を続けています。


御社にはX-HUB OUTBOUND PROGRAM 2020年度「北米東海岸コース」と2023年度「ニューヨークコース」にご参加いただきました。X-HUBのプログラムはどのような点で役に立ちましたか?
顧客獲得につながる支援や機会提供を受けることができた点が役に立ちました。例えば今年度参加したニューヨークコースではマッチング要素があり、自分たちよりも成長している現地のスタートアップを紹介していただいて営業をかけることができました。また、実務的な面の支援についても、現地の銀行口座を開設することができたため役に立ちました。


Spider Labsの今後の展望について教えてください。
現在は海外顧客の開拓フェーズであるため、まずは認知度を高めて自然流入数を増やした上で、今後集中すべきサービスの検討やブランドの確立を進めます。また、ファウンダーのネットワークを広げたいと思っているため、海外の現地コミュニティに参加できないかと考えています。

インタビュー当日は本事業関係者の各担当者がSpider Labs様の東京オフィスにお伺いしました。
大月様、砂田様、ありがとうございました!


▼今回お話を伺ったスタートアップ企業のHPはこちら
https://jp.spideraf.com/

▼過年度OUTBOUND PROGRAMの紹介ページはこちら
https://www.x-hub-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/program-past

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