株式会社デジリハはリハビリを「苦痛を感じるものではなく楽しみながら行うことができるもの」に代えることを目指し、センサー技術とゲーミフィケーションを用いた福祉施設・医療機関向けアプリケーションの開発・提供を行っている。

今回は2023年度X-HUB SCRUM PROGRAMの採択企業である同社代表の岡氏と海外事業担当者の高木氏に、どのように海外展開の準備を進めているのか、どのような困難に挑戦しているのか、また同プログラムが役に立ったことは何かについて話を伺った。


まず初めに、御社が海外展開を目指す目的・理由と現在の進捗状況について教えてください。
「患者が従来型のリハビリテーションを受けている」「地方では医療体制が確立されていない」「医療者やセラピストが不足している」という課題は世界中に存在しています。これらの課題をデジタルの力で解決したいと思ったことが海外展開を目指す目的です。また、リハビリには国際規格があり、評価体系が確立されているため、海外展開がしやすいと考えたことも理由の一つです。現在は主に人口が多く、かつ民間保険を基本としているインドとアメリカをターゲットに据えて進出を進めています。インドでは現地医療機関を訪問し、ヒアリングやトライアルを完了させています。また、直近でアメリカへの視察も行いました。


海外展開を目指す上で一番課題だと感じることは何でしょうか?
インドでは商談が進むのが早い一方、いざ契約締結という段階で止まることが多いです。代わりにMOUを取り交わして試験導入を行うなどの対策が必要になってきます。他方でリレーションを基本とした社会であるため、商談相手との接触数の拡大自体はしやすいです。こうした現場感も含めて、現地において自由に活動し、多数の主体と接触することで多くの情報を取得することが大変重要であり、海外展開にはそれが実現できる人材を確保することが一つの課題であると言えます。現地人材に関しては単価が高いため、それをまかなうことができるように資金調達を成功させることも課題です。

御社には2023年度X-HUB SCRUM PROGRAMにご参加いただきました。X-HUBのプログラムはどのような点で役に立ちましたか?
フレームワークを用いて事業の情報を整理する方法を学ぶ課程があり、これまで事業を整理する機会が少なかったため役に立ちました。当社の場合、プログラム参加と並行してインド現地での活動を進めることができたため、座学と実践により良い相乗効果を生み出すことができ、プログラムを有効活用することができました。また、個別セッションでは英語ピッチをブラッシュアップして海外VC へ発表する機会があり、良い経験になりました。

デジリハの今後の展望について教えてください。
今後は、海外展開をより一層加速させていくため、現地で伴走していただける専門家が必要になると考えており、業界特化の専門家と現地でつながりたいと思っています。また、海外展開には時間を要するからこそ早期に着手すべきだと考えており、インドやアメリカのほか、東南アジアやアフリカの国々も視野に入れ、所縁があるところであれば世界中どこにでも展開しようと思っています。

インタビューは本事業関係者の各担当者が集まり、オンラインにて実施しました。
岡様、高木様、ありがとうございました!


▼今回お話を伺ったスタートアップ企業のHPはこちら
https://www.digireha.com/

▼X-HUB SCRUM PROGRAMの募集ページはこちら
https://www.x-hub-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/scrum_program

X-HUBでは海外展開を目指す都内スタートアップのみなさまに役立つ様々な情報発信・イベント開催・プログラム運営を行っております。メルマガやFacebookで最新情報をお届けしておりますのでぜひご登録・フォローをよろしくお願いいたします。

▼メルマガ登録はこちら
https://x-hub-tokyo.smktg.jp/public/application/add/164

▼Facebookフォローはこちら
https://www.facebook.com/xhub.tokyo/